平成27年度
平成28年3月詠草
平成28年2月詠草
平成28年1月詠草
平成27年12月詠草
太田市医師会俳句の会 平成二十七年十二月詠草
涙してぐるぐる廻る落葉焚 荒木貴雪
無住寺の銀杏落葉に埋れたり 荒木貴雪
風止みて客足増しぬ恵比須講 荒木貴雪
時の経つ速さ思ひて落葉踏む 小林 功
幾冬を風に耐へゐる裸木かな 小林 功
ひとひらの落葉舞ひ散る家路かな 小林 功
一年の本懐成就落葉舞う 栃原蘇岳
とめどなき母への電話受驗の娘 栃原蘇岳
冬の夜や嬰児の熱に起こさるる 栃原蘇岳
ふる雨の新田遺跡に落葉踏む 根本五味子
来年は良くあれかしと日記買ふ 根本五味子
煤掃や犬の縋りしガラス拭く 根本五味子
来る年を夢みて一献汲み交す 曲 淑子
かさかさと落葉踏みしむ速歩かな 曲 淑子
散る落葉はかなき生をみたしつつ 曲 淑子
しぐるるや五重塔の高みより 窪田 明
雪吊の縄にほどよきたるみかな 窪田 明
さまざまの音を踏みけり落葉山 窪田 明
平成二十七年十二月十七日木曜日 十八時三十分より
『みちくさ』
涙してぐるぐる廻る落葉焚 荒木貴雪
無住寺の銀杏落葉に埋れたり 荒木貴雪
風止みて客足増しぬ恵比須講 荒木貴雪
時の経つ速さ思ひて落葉踏む 小林 功
幾冬を風に耐へゐる裸木かな 小林 功
ひとひらの落葉舞ひ散る家路かな 小林 功
一年の本懐成就落葉舞う 栃原蘇岳
とめどなき母への電話受驗の娘 栃原蘇岳
冬の夜や嬰児の熱に起こさるる 栃原蘇岳
ふる雨の新田遺跡に落葉踏む 根本五味子
来年は良くあれかしと日記買ふ 根本五味子
煤掃や犬の縋りしガラス拭く 根本五味子
来る年を夢みて一献汲み交す 曲 淑子
かさかさと落葉踏みしむ速歩かな 曲 淑子
散る落葉はかなき生をみたしつつ 曲 淑子
しぐるるや五重塔の高みより 窪田 明
雪吊の縄にほどよきたるみかな 窪田 明
さまざまの音を踏みけり落葉山 窪田 明
平成二十七年十二月十七日木曜日 十八時三十分より
『みちくさ』
平成27年11月詠草
太田市医師会俳句の会 平成二十七年十一月詠草
軒先の干大根や小百姓 荒木貴雪
救急車近くに止まる夜寒かな 荒木貴雪
狛犬の顔穏やかや神の留守 荒木貴雪
また一人友の逝きたる夜寒かな 小林 功
忘れ得ぬ患者逝きたる夜寒かな 小林 功
死亡欄くりかえへし見る夜寒かな 小林 功
長椅子に検査待つ間の秋寒し 栃原蘇岳
柿もぎに心合せる親子かな 栃原蘇岳
秋深し絶えず言い合う老夫婦 栃原蘇岳
障子鳴る黒人ジャズと明けの木枯し 栃原生仁
松手入れせねば野武士と寒に入り 栃原生仁
俳句てふ名詞夜寒の肩に乗り 栃原生仁
夜寒さや柱に 罅の音のして 根本五味子
眞夜中に独り酒酌む夜寒かな 根本五味子
一枚の毛布を足せる夜寒かな 根本五味子
長き夜やテレビドラマに涙する 曲 淑子
独り居の雨うつ音や夜の寒し 曲 淑子
急患の電話に呼ばる夜寒かな 曲 淑子
落日に色をきはめて柿の秋 窪田 明
塩辛の小鉢をまへに夜寒かな 窪田 明
縄文の遺跡を訪へばとろろ汁 窪田 明
平成二十七年十一月十九日木曜日 十九時より
『太田市医師会 小会議室』
軒先の干大根や小百姓 荒木貴雪
救急車近くに止まる夜寒かな 荒木貴雪
狛犬の顔穏やかや神の留守 荒木貴雪
また一人友の逝きたる夜寒かな 小林 功
忘れ得ぬ患者逝きたる夜寒かな 小林 功
死亡欄くりかえへし見る夜寒かな 小林 功
長椅子に検査待つ間の秋寒し 栃原蘇岳
柿もぎに心合せる親子かな 栃原蘇岳
秋深し絶えず言い合う老夫婦 栃原蘇岳
障子鳴る黒人ジャズと明けの木枯し 栃原生仁
松手入れせねば野武士と寒に入り 栃原生仁
俳句てふ名詞夜寒の肩に乗り 栃原生仁
夜寒さや柱に
眞夜中に独り酒酌む夜寒かな 根本五味子
一枚の毛布を足せる夜寒かな 根本五味子
長き夜やテレビドラマに涙する 曲 淑子
独り居の雨うつ音や夜の寒し 曲 淑子
急患の電話に呼ばる夜寒かな 曲 淑子
落日に色をきはめて柿の秋 窪田 明
塩辛の小鉢をまへに夜寒かな 窪田 明
縄文の遺跡を訪へばとろろ汁 窪田 明
平成二十七年十一月十九日木曜日 十九時より
『太田市医師会 小会議室』
平成27年10月詠草
太田市医師会俳句の会 平成二十七年十月詠草
大白鳥湖上旋回着水す 荒木貴雪
今年米慎重にする水加減 荒木貴雪
筆太に「新米入り」と店先に 荒木貴雪
新米や家族揃ひて朝の膳 小林 功
新米は産地の友の便りかな 小林 功
新米や笑顔を添へてもう一杯 小林 功
秋日和句作しながらまどろみぬ 栃原蘇岳
雲間より月のほヽえむ歸り道 栃原蘇岳
新米や我が古里の菊地米 栃原蘇岳
月見酒 酔くづるる堅き人 栃原生仁
世変りす蝦夷の新米旨きかな 栃原生仁
澄む秋や小面つけて媼身罷る 栃原生仁
新米をじっくり噛めば皆辛苦 根本五味子
木犀の香りに遠き別れかな 根本五味子
木の幹に耳あてて聞く秋の声 根本五味子
夕餉すみ活字恋しき夜長かな 曲 淑子
新米や学徒援農思ひ出す 曲 淑子
名月や身の影追ひて帰路につく 曲 淑子
羽衣の舞ふやに月の鰯雲 窪田 明
たえまなく霧を沸かせる山上湖 窪田 明
新米の仏飯はちと大盛りに 窪田 明
平成二十七年十月二十二日木曜日 十九時より
『太田市医師会 小会議室』
大白鳥湖上旋回着水す 荒木貴雪
今年米慎重にする水加減 荒木貴雪
筆太に「新米入り」と店先に 荒木貴雪
新米や家族揃ひて朝の膳 小林 功
新米は産地の友の便りかな 小林 功
新米や笑顔を添へてもう一杯 小林 功
秋日和句作しながらまどろみぬ 栃原蘇岳
雲間より月のほヽえむ歸り道 栃原蘇岳
新米や我が古里の菊地米 栃原蘇岳
月見酒
世変りす蝦夷の新米旨きかな 栃原生仁
澄む秋や小面つけて媼身罷る 栃原生仁
新米をじっくり噛めば皆辛苦 根本五味子
木犀の香りに遠き別れかな 根本五味子
木の幹に耳あてて聞く秋の声 根本五味子
夕餉すみ活字恋しき夜長かな 曲 淑子
新米や学徒援農思ひ出す 曲 淑子
名月や身の影追ひて帰路につく 曲 淑子
羽衣の舞ふやに月の鰯雲 窪田 明
たえまなく霧を沸かせる山上湖 窪田 明
新米の仏飯はちと大盛りに 窪田 明
平成二十七年十月二十二日木曜日 十九時より
『太田市医師会 小会議室』
平成27年9月詠草
太田市医師会俳句の会 平成二十七年九月詠草
盆栽に鵙の贄あり昼下り 荒木貴雪
栗剝きて原始の人の偲ばるる 荒木貴雪
野路を来て偲ひ出あらた赤のまヽ 荒木貴雪
胡瓜食む音のさくさく生きむとす 小林 功
蕃茄や茂吉を想ひ通りけり 小林 功
今朝見れば庭のトマトの艶のよさ 小林 功
秋の雨謠曲、笛で暇つぶし 栃原蘇岳
梨をはむ寐坊の家族そのまヽに 栃原蘇岳
柿の実や小枝くヾりし竿の先 栃原蘇岳
頭もて骨抜く心地簗の鮎 栃原生仁
梨を剝く指より垂るる砂糖水 栃原生仁
虫の音や廊下の隅の棕絽の鉢 栃原生仁
桃の実の落ちてかがよふ二ツ三ツ 根本五味子
米寿まで生かされてきて天高し 根本五味子
啖呵良く西瓜を賣れる男かな 根本五味子
赤とんぼ群なし宙をわがものに 曲 淑子
秋一日共に語らふ笑顔かな 曲 淑子
富有柿熟るるを待ちてたわわなる 曲 淑子
ようやくに夏越え婆の安堵顔 堀越藪太郎
栗、葡萄、梨に女の肥ゆる頃 堀越藪太郎
午後の日にひらきつくして酔芙蓉 窪田 明
葉の隙に青空深し葡萄狩 窪田 明
橋ひとつ越え虫の野に出でにけり 窪田 明
平成二十七年九月十七日木曜日 十九時より
『太田市医師会 小会議室』
盆栽に鵙の贄あり昼下り 荒木貴雪
栗剝きて原始の人の偲ばるる 荒木貴雪
野路を来て偲ひ出あらた赤のまヽ 荒木貴雪
胡瓜食む音のさくさく生きむとす 小林 功
蕃茄や茂吉を想ひ通りけり 小林 功
今朝見れば庭のトマトの艶のよさ 小林 功
秋の雨謠曲、笛で暇つぶし 栃原蘇岳
梨をはむ寐坊の家族そのまヽに 栃原蘇岳
柿の実や小枝くヾりし竿の先 栃原蘇岳
頭もて骨抜く心地簗の鮎 栃原生仁
梨を剝く指より垂るる砂糖水 栃原生仁
虫の音や廊下の隅の棕絽の鉢 栃原生仁
桃の実の落ちてかがよふ二ツ三ツ 根本五味子
米寿まで生かされてきて天高し 根本五味子
啖呵良く西瓜を賣れる男かな 根本五味子
赤とんぼ群なし宙をわがものに 曲 淑子
秋一日共に語らふ笑顔かな 曲 淑子
富有柿熟るるを待ちてたわわなる 曲 淑子
ようやくに夏越え婆の安堵顔 堀越藪太郎
栗、葡萄、梨に女の肥ゆる頃 堀越藪太郎
午後の日にひらきつくして酔芙蓉 窪田 明
葉の隙に青空深し葡萄狩 窪田 明
橋ひとつ越え虫の野に出でにけり 窪田 明
平成二十七年九月十七日木曜日 十九時より
『太田市医師会 小会議室』
平成27年8月詠草
太田市医師会俳句の会 平成二十七年八月詠草
死人出る続く猛暑の救急車 荒木貴雪
秋暑し帰りは靜か下校児等 荒木貴雪
明け易の消えぬ街灯出で湯町 荒木貴雪
炎暑日はどこえも行かぬと決断す 小林 功
世の中がどうもおかしい炎暑かな 小林 功
救急車いくたび通る炎暑かな 小林 功
夏祭り駐車で埋まる裏通り 栃原蘇岳
鮎寿司を土産に貰う留守居かな 栃原蘇岳
炎暑中祭の造成大通り 栃原蘇岳
雲五つ飛ぶ円打羽柄のべっこう 栃原生仁
夏富士の襞一筆の墨絵かな 栃原生仁
酷暑かや昼寢卆寿の静かなり 栃原生仁
山行けば泉のありし炎暑かな 根本五味子
妻に見せむ堤ののとりの曼珠沙華 根本五味子
餡蜜は初恋の味はしごする 根本五味子
雑草の炎暑にめげぬ強さかな 曲 淑子
夏祭りねじり鉢巻太鼓の音 曲 淑子
ほしいまヽ眠りこけたる夏休み 曲 淑子
友逝くとひらく炎暑の扉かな 窪田 明
錆びつきて蓋あけられず天瓜粉 窪田 明
片蔭につづく小声の立ち話 窪田 明
平成二十七年八月二十日木曜日 十八時三十分より
『みちくさ』
死人出る続く猛暑の救急車 荒木貴雪
秋暑し帰りは靜か下校児等 荒木貴雪
明け易の消えぬ街灯出で湯町 荒木貴雪
炎暑日はどこえも行かぬと決断す 小林 功
世の中がどうもおかしい炎暑かな 小林 功
救急車いくたび通る炎暑かな 小林 功
夏祭り駐車で埋まる裏通り 栃原蘇岳
鮎寿司を土産に貰う留守居かな 栃原蘇岳
炎暑中祭の造成大通り 栃原蘇岳
雲五つ飛ぶ円打羽柄のべっこう 栃原生仁
夏富士の襞一筆の墨絵かな 栃原生仁
酷暑かや昼寢卆寿の静かなり 栃原生仁
山行けば泉のありし炎暑かな 根本五味子
妻に見せむ堤ののとりの曼珠沙華 根本五味子
餡蜜は初恋の味はしごする 根本五味子
雑草の炎暑にめげぬ強さかな 曲 淑子
夏祭りねじり鉢巻太鼓の音 曲 淑子
ほしいまヽ眠りこけたる夏休み 曲 淑子
友逝くとひらく炎暑の扉かな 窪田 明
錆びつきて蓋あけられず天瓜粉 窪田 明
片蔭につづく小声の立ち話 窪田 明
平成二十七年八月二十日木曜日 十八時三十分より
『みちくさ』
平成27年7月詠草
太田市医師会俳句の会 平成二十七年七月詠草
咲き?るピンクの木槿天を指す 荒木貴雪
生ビール一気飲みする乙女たち 荒木貴雪
湯上りに少しすっきり浴衣着て 荒木貴雪
氣がかりの患者落ち着きビール飲む 小林 功
煙立つこの島なれど夏来たる 小林 功
汗ふきて患者のカルテ数へをり 小林 功
入梅雨や總会きめる委任状 栃原蘇岳
淺草や発車待つ間の生ビール 栃原蘇岳
紫陽花の幽寂に染むる山の寺 栃原蘇岳
鮎和菓子切りてずらして今日は出し 栃原生仁
渦蚊遣現を止めて真すぐ立ち 栃原生仁
手に六つビールかヽげて蝶ネクタイ 栃原生仁
クラス会先ず乾杯のビールかな 根本五味子
早苗饗の椀には餅の五つ六つ 根本五味子
手花火に闇の彼方を見据えけり 根本五味子
飲兵衛やビール思いて喉鳴らす 堀越藪太郎
庭先に季が来て一番ダリアかな 堀越藪太郎
行き付けの蕎麦屋畳梅雨寒し 堀越藪太郎
はな金の賑はふ夜やビヤガーデン 曲 淑子
梅雨寒や空の気になる遠出かな 曲 淑子
簾越し眺むる庭の石燈籠 曲 淑子
時の日や脈を読みゐる指の先 窪田 明
白壁にががんぼ影をすべらせて 窪田 明
乾杯のビール遅れし人とまた 窪田 明
平成二十七年七月十六日木曜日 十九時より
『太田市医師会 小会議室』
咲き?るピンクの木槿天を指す 荒木貴雪
生ビール一気飲みする乙女たち 荒木貴雪
湯上りに少しすっきり浴衣着て 荒木貴雪
氣がかりの患者落ち着きビール飲む 小林 功
煙立つこの島なれど夏来たる 小林 功
汗ふきて患者のカルテ数へをり 小林 功
入梅雨や總会きめる委任状 栃原蘇岳
淺草や発車待つ間の生ビール 栃原蘇岳
紫陽花の幽寂に染むる山の寺 栃原蘇岳
鮎和菓子切りてずらして今日は出し 栃原生仁
渦蚊遣現を止めて真すぐ立ち 栃原生仁
手に六つビールかヽげて蝶ネクタイ 栃原生仁
クラス会先ず乾杯のビールかな 根本五味子
早苗饗の椀には餅の五つ六つ 根本五味子
手花火に闇の彼方を見据えけり 根本五味子
飲兵衛やビール思いて喉鳴らす 堀越藪太郎
庭先に季が来て一番ダリアかな 堀越藪太郎
行き付けの蕎麦屋畳梅雨寒し 堀越藪太郎
はな金の賑はふ夜やビヤガーデン 曲 淑子
梅雨寒や空の気になる遠出かな 曲 淑子
簾越し眺むる庭の石燈籠 曲 淑子
時の日や脈を読みゐる指の先 窪田 明
白壁にががんぼ影をすべらせて 窪田 明
乾杯のビール遅れし人とまた 窪田 明
平成二十七年七月十六日木曜日 十九時より
『太田市医師会 小会議室』
平成27年6月詠草
太田市医師会俳句の会 平成二十七年六月詠草
草笛の聞ゆる利根の落暉かな 荒木貴雪
草野球日傘に混じる新聞紙 荒木貴雪
秋麦の黄色減りゆく遠赤城 荒木貴雪
仲見世に外人さんの日傘かな 小林 功
日傘さす乙女と歩く老いの夢 小林 功
ゆうらりと若きをみなの日傘かな 小林 功
浜日傘子供見守り日暮まで 栃原蘇岳
日傘さすグリーン上の草いきれ 栃原蘇岳
医師会の俳句大会春障子 栃原蘇岳
降るも良し照りつくもよし黒日傘 栃原生仁
ビル谷間日傘の黒のあつかまし 栃原生仁
雨傘の黒の大きの今日の日傘 栃原生仁
午后の日に傘傾むけ立話 根本五味子
日傘さしショートスカート脛はねる 根本五味子
砂日傘入りて少し微睡みぬ 根本五味子
日傘さすおとこ増えたり平成世 堀越藪太郎
梅雨寒や袖の長短着ては脱ぎ 堀越藪太郎
貴婦人の日傘に覘く白き肌 堀越藪太郎
赤信号待つ身に日傘やさしかり 曲 淑子
初なりのじまんの胡瓜もてなせり 曲 淑子
乳母車の赤子見守る日傘かな 曲 淑子
遊船や海と川との境目に 窪田 明
行列の日傘に入れてもらいけり 窪田 明
露座仏の天蓋なせる若葉かな 窪田 明
平成二十七年六月十八日木曜日 十九時より
『太田市医師会 小会議室』
草笛の聞ゆる利根の落暉かな 荒木貴雪
草野球日傘に混じる新聞紙 荒木貴雪
秋麦の黄色減りゆく遠赤城 荒木貴雪
仲見世に外人さんの日傘かな 小林 功
日傘さす乙女と歩く老いの夢 小林 功
ゆうらりと若きをみなの日傘かな 小林 功
浜日傘子供見守り日暮まで 栃原蘇岳
日傘さすグリーン上の草いきれ 栃原蘇岳
医師会の俳句大会春障子 栃原蘇岳
降るも良し照りつくもよし黒日傘 栃原生仁
ビル谷間日傘の黒のあつかまし 栃原生仁
雨傘の黒の大きの今日の日傘 栃原生仁
午后の日に傘傾むけ立話 根本五味子
日傘さしショートスカート脛はねる 根本五味子
砂日傘入りて少し微睡みぬ 根本五味子
日傘さすおとこ増えたり平成世 堀越藪太郎
梅雨寒や袖の長短着ては脱ぎ 堀越藪太郎
貴婦人の日傘に覘く白き肌 堀越藪太郎
赤信号待つ身に日傘やさしかり 曲 淑子
初なりのじまんの胡瓜もてなせり 曲 淑子
乳母車の赤子見守る日傘かな 曲 淑子
遊船や海と川との境目に 窪田 明
行列の日傘に入れてもらいけり 窪田 明
露座仏の天蓋なせる若葉かな 窪田 明
平成二十七年六月十八日木曜日 十九時より
『太田市医師会 小会議室』
平成27年5月詠草
太田市医師会俳句の会 平成二十七年五月詠草
送電塔映す苗代小波うつ 荒木貴雪
初燕巣場所探しに飛び廻る 荒木貴雪
柿若葉之に勝されるみどりなし 荒木貴雪
老いの身に巡り来れる若葉かな 小林 功
若葉萌え小学生の登校す 小林 功
もう少し生きむとすなり若葉見て 小林 功
若葉風肌に沁入りほっとする 栃原蘇岳
ときめきて部活を語る入学生 栃原蘇岳
庭若葉元気に体操一分間 栃原蘇岳
病葉や土を輪回と疑わず 栃原生仁
五月雨か静かに飛石青の息 栃原生仁
手を腰に眺めいる鳩寿柿若葉 栃原生仁
古木なほ生気のありて若葉せり 根本五味子
蟇のっそり出でて「今晩は」 根本五味子
峠道子馬に乘りて山を見る 根本五味子
若葉とは喰われ風折れ易き物 堀越藪太郎
爽快に青葉のトンネル赤城道 堀越藪太郎
熱中症にわか農家の畑仕事 堀越藪太郎
休日の家庭菜園若葉風 曲 淑子
人生の道標欲し木下闇 曲 淑子
若葉萌え夜通し語るいとこ会 曲 淑子
春陰や香華の絶えぬ辻地蔵 窪田 明
かがやきを夕日にきはむ楠若葉 窪田 明
朝の茶を濃いめにいれて夏近し 窪田 明
平成二十七年五月二十一日木曜日 十九時より
『太田市医師会 小会議室』
送電塔映す苗代小波うつ 荒木貴雪
初燕巣場所探しに飛び廻る 荒木貴雪
柿若葉之に勝されるみどりなし 荒木貴雪
老いの身に巡り来れる若葉かな 小林 功
若葉萌え小学生の登校す 小林 功
もう少し生きむとすなり若葉見て 小林 功
若葉風肌に沁入りほっとする 栃原蘇岳
ときめきて部活を語る入学生 栃原蘇岳
庭若葉元気に体操一分間 栃原蘇岳
病葉や土を輪回と疑わず 栃原生仁
五月雨か静かに飛石青の息 栃原生仁
手を腰に眺めいる鳩寿柿若葉 栃原生仁
古木なほ生気のありて若葉せり 根本五味子
蟇のっそり出でて「今晩は」 根本五味子
峠道子馬に乘りて山を見る 根本五味子
若葉とは喰われ風折れ易き物 堀越藪太郎
爽快に青葉のトンネル赤城道 堀越藪太郎
熱中症にわか農家の畑仕事 堀越藪太郎
休日の家庭菜園若葉風 曲 淑子
人生の道標欲し木下闇 曲 淑子
若葉萌え夜通し語るいとこ会 曲 淑子
春陰や香華の絶えぬ辻地蔵 窪田 明
かがやきを夕日にきはむ楠若葉 窪田 明
朝の茶を濃いめにいれて夏近し 窪田 明
平成二十七年五月二十一日木曜日 十九時より
『太田市医師会 小会議室』
平成27年4月詠草
太田市医師会俳句の会 平成二十七年四月詠草
山里の一樹の余花か川の音 荒木貴雪
強東風に倒れし供花や新塔婆 荒木貴雪
青麦の畑飛び飛びに広野かな 荒木貴雪
東風吹けばまた一年を生きてゆく 小林 功
東風吹いて小学生が飛んで来る 小林 功
東風吹いて大樹揺れたりさあ仕事 小林 功
満開の花を飛び交う小鳥かな 栃原蘇岳
花開く校庭走るサッカー児 栃原蘇岳
強東風や出前をたのむ老夫婦 栃原蘇岳
今日は東風老宅微かにゆるみけり 栃原生仁
佐保姫の化身となりし夕茜 栃原生仁
トタン屋根雪踏むごとの妹がり行く猫 栃原生仁
強東風に息の詰りし丘の上 根本五味子
桜餅うぐいす餅の出揃ひぬ 根本五味子
朝靄や野はひろびろと麦青し 根本五味子
井戸端の毒話に似たり彼岸花 堀越藪太郎
夕東風の釣果なけれど心地良し 堀越藪太郎
花過ぎの我等が番と雑草花 堀越藪太郎
東風吹くや思ひめぐらす若き日々 曲 淑子
はらはらと散る花惜しむ曇り空 曲 淑子
散る桜思ふがまヽの宇宙旅 曲 淑子
燕来る誰も見ていぬ無人駅 和賀一雄
亡き母を桜の頃にふと想う 和賀一雄
東風散らす花びら一面岩瀬川 和賀一雄
転勤の朝母の手の菜飯かな 窪田 明
いか焼きの匂ひも連れて桜東風 窪田 明
土の手を洗ひて蒔けり花の種 窪田 明
平成二十七年四月十六日木曜日 十九時より
『太田市医師会 小会議室』
山里の一樹の余花か川の音 荒木貴雪
強東風に倒れし供花や新塔婆 荒木貴雪
青麦の畑飛び飛びに広野かな 荒木貴雪
東風吹けばまた一年を生きてゆく 小林 功
東風吹いて小学生が飛んで来る 小林 功
東風吹いて大樹揺れたりさあ仕事 小林 功
満開の花を飛び交う小鳥かな 栃原蘇岳
花開く校庭走るサッカー児 栃原蘇岳
強東風や出前をたのむ老夫婦 栃原蘇岳
今日は東風老宅微かにゆるみけり 栃原生仁
佐保姫の化身となりし夕茜 栃原生仁
トタン屋根雪踏むごとの妹がり行く猫 栃原生仁
強東風に息の詰りし丘の上 根本五味子
桜餅うぐいす餅の出揃ひぬ 根本五味子
朝靄や野はひろびろと麦青し 根本五味子
井戸端の毒話に似たり彼岸花 堀越藪太郎
夕東風の釣果なけれど心地良し 堀越藪太郎
花過ぎの我等が番と雑草花 堀越藪太郎
東風吹くや思ひめぐらす若き日々 曲 淑子
はらはらと散る花惜しむ曇り空 曲 淑子
散る桜思ふがまヽの宇宙旅 曲 淑子
燕来る誰も見ていぬ無人駅 和賀一雄
亡き母を桜の頃にふと想う 和賀一雄
東風散らす花びら一面岩瀬川 和賀一雄
転勤の朝母の手の菜飯かな 窪田 明
いか焼きの匂ひも連れて桜東風 窪田 明
土の手を洗ひて蒔けり花の種 窪田 明
平成二十七年四月十六日木曜日 十九時より
『太田市医師会 小会議室』